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温故知新 Episode-08 世紀を越えて:後編 Episode-08 世紀を越えて:後編

新たニーズに応える…ロボットシステムの登場

昭和60年代に入ると、「一流企業が求める高度・高難易度技術の開発に徹する」という特注機指向の営業戦略が徐々に市場に受け入れられ、難しい注文にも一切ギブアップしない技術スタッフの姿勢が次第に評価されていくようになります。個々のニーズに積極的に応えていったことが、技術の蓄積となり、同時にあらゆる課題に対応できる体制が構築されていきました。しかしそれはまた、新たな難題を京都製作所に突きつけることになったのです。それは

ユーザーの多様なニーズに対し、共通で使用できる標準要素技術を確立し、設計の生産性を向上させ、納期短縮、販売価格を押さえる、いわば「少ない設計時間で多様なニーズに応えられるシステム」の構築

今後の営業戦略上、広範囲な業種、特に食品業界に強い体質をも併せ持つ技術的なノウハウの獲得

そのためには、従来の段ボールケーサー中心ではな、カートナー、フィルムラッパーなどの豊富な機種、さらには扱う商品の多様化、より高速化される処理技術に対応したノウハウの蓄積が求められました。特に、取扱商品の多様化はせっぱ詰まった問題でした。何故なら、この頃からポテトチップスといったいわゆる「袋物」を中心とした、複雑かつ不定形な包装形態をとった商品が市場に出回り始め、これを高速で処理する機械を求める声が、様々な営業シーンで聞かれはじめていたからです。そのような難題を抱えている最中、技術者達は、運命的なある出会いを果たすことになります。


INTER-PACK

INTER-PACK「INTER-PACK」世界三大包装機器展示会の1つで、各国で定期的に開催されている「包装機械の万博」といえるこのイベントには、当然、京都製作所も最新技術を携えて出展することは勿論、同時に技術スタッフの見聞を広め、各国に営業を展開する重要な機会でもあります。

昭和62年、ドイツ・デュツセルドルフで開催された「INTER-PACK」に、京都製作所も多くの人材を派遣します。様々な機器が展示される中、京都製作所スタッフはあるブースに釘付けになります。そこで繰り広げられる光景、それは驚愕に値するものでした。このブースこそ高速ロボットシステムが搭載された包装機械のデモンストレーションブースだったのです。そのしなやかな動きと正確な動作に、各国メーカーの首脳陣や技術者達が見入っている…スタッフ誰もが「これこそ苦悩していたことに対する、唯一の解決策として求め続けていたもの」であり「必ず、これが10年後の世界を制覇する包装システムになる」と直感したのです。

「これに匹敵するシステムをつくろう!」

決意を堅くした技術スタッフ達は、帰国後、さっそくロボット開発に着手します。


未知の領域と優れた人材の確保

初めて本格的に取り組むロボット開発、熱き思いとは裏腹に、技術者達は、立ちはだかる困難を一つ一つ取り除いていく、文字どおり一進一退の攻防を日夜繰り広げることとなります。当時、最大の課題だったのが、高速処理ロボットを制御するコントローラー、および制御ソフトがまったくなかったこと。ロボットの開発は、同時に優れたコントローラーと制御ソフトの開発を必要とした訳です。しかし、これらの開発は、当時の技術力では容易なことではなく、スタッフは先行きの不安と焦りで、眠れぬ夜が何日も続いたといいます。結局この解決策として、ソフト・ハードの専門技術を持つ人材を確保するために疾走します。いつ完成するのか、ソフト、ハード、メカの耐久性に問題性はないのか、誤動作しないのか等々、あらゆる面で不安を抱えつつ、スクラップ&ビルドが繰り返されていきました。


デビュー

アームロボットイメージたゆまないスタッフ達の努力の結果、平成2年6月、高速制御システム「PACKS-I」を搭載したアーム型ロボットシステム第1号機が完成します。このロボットシステムの誕生により、これまでハンドリングが不可能と思われていた不定形物でも、その形状・特性に左右されることなく高速かつ正確な処理を可能とした、夢のシステムを実現させました。その後、このシステムは幅広くユーザーに受け入れられ、発売と同時に需要は急速に拡大します。また、このロボットシステムの応用範囲は当初の予測をはるかに上回り、包装機械だけではなく、集積・合流・分別・移載といったマテハン技術に帽広く応用されるまでに至るのです。

技術者達の飽くなきチャレンジが生み出した技術力の結晶であるロボット。それは「ユーザーの生産設備を総合的に企画・提案していく、システムエンジニアリングメーカー」へと京都製作所を躍進させる、まさにエポックメーカーであり、今なお改良が加えられ、顧客の課題解決の一翼を担う「コア技術」へと進化し続けています。


新たな飛躍のための取り組み

●技術情報管理システムの開発

京都製作所は、一流企業の課題解決を目的とした受注生産、お客様のきめこまかな要求に応える技術力の保持をその指針としてきました。その結果、ロボットシステムの商品化に伴う技術の広がりとあわせ、他社に例のない広範囲で豊富な機種・装置を創り出し、あらゆる品物をハンドリングする基本的なノウハウを蓄積することができたのです。その反面、各種機械や部品の標準化に関しては、後れを取ってきました。実際、一品受注生産は同時に個別設計仕様となり、取り扱う機種が広範囲におよべばおよぶほど標準化とはほど遠くなってきていたのが現状。しかし、標準化はより利益を生み、新たな開発への投資を促進する重要な課題です。

そこで、平成5年1月に標準化専任部隊が設置され、流用設計を中心とした「描かないためのCAD」の開発、および設計効率の向上と徹底した標準化・技術情報の蓄積を目的とした情報システムの開発に取り組みます。技術情報については単なる機械の図面や仕様だけではなく、個々の機械にまつわる評価や問題点までをノウハウとして蓄積し、いつでも誰もが簡単に抽出・利用できるような共有化システムが開発され、その結果、流用設計による設計効率の向上、ならびに納入した機械履歴の体系化が実現、営業スタッフや技術スタッフのきめこまかなフォローが可能となりました。また標準化の基礎とも言える「板金化」についても様々な研究がなされ、平成10年からは、より一層の設計効率の向上と品質の向上、生産コストの低減に向けたシステムのリニュアル、同時にインフラの整備、電子メールなどを多用した社内情報システムの全面再構築を実施し、現在に至っています。

●人材育成制度の構築

教育風景頑張れば頑張った分だけ報われる…当たり前のようでいて、実はその評価が非常に難しい人事考課システム。この課題改革にもいち早く着手し、職能資格、目標管理、考課方法、貸金体系などを整備していきます。平成5年10月「UPシステム」という名称でスタートした新人事システムは、年を追う毎に定着し、現在も改良を続けています。また、新入社員を対象とした人材育成・教育プランの実施、経営幹部としての育成を目的とした「社長室会」の設置、入社3年目までの社員を対象とした「新人賞」の制定、経営参画意識向上を目的としたストックオプションの導入など、全社員がより目的に向かって取り組みやすい環境作りを模索し続けています。


世紀を越えて

昭和23年3月に産声をあげ、間借りの工場からスタートした京都製作所。試行錯誤の連続からマッチと出会い、そこで得た機械製造の技術をもとに、現在の基礎である包装技術、段ボール箱詰機の開発。そして民間市場への旅立ち、社内の確執、不況、新たなメディアとの出会い…現在にいたるまでの道のりは決して平坦なものではありませんでした。

京都製作所はこれからも包装機械メーカーとして技術力の向上と、高品質で低価格の機械の提供を通じ、社会や顧客との絆を築き上げることが最大の責務であると捉えています。

社会構造や産業構造の変革、技術革新がもたらす新市場の創出は、新たな生産合理化・自動化機械の需要を生み出し、さらに、金融ビッグバンをはじめとする規制緩和、地球温暖化対策に見られるような環境問題など、時代の変革は同時に新しいビジネスチャンスを提供しています。

京都製作所がこれらを確実に活かし、より飛躍していくためには、更なる技術の向上と蓄積は勿論のこと、それによって、さまざまな障害を確実に克服し、お客様、そして、その機械に関わる全ての人々に満足して頂くという使命感を持つこと、そして、これらを着実に築き上げていく原動力…すなわち、世代を越えてチャレンジスピリットと技術者魂を受け継いできた、人材1人1人の力がもっとも必要とされていると考えています。



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