INTERVIEW

スタッフインタビュー

技術開発本部・次長

機械は自分の子ども、図面は家族ヘの手紙

技術開発本部 次長 
大阪産業大学 工学部 電気工学科 卒/1990年 中途入社
 

技術開発本部・次長
「製番担当制」という独自文化が本当のやりがいを生む。

 
いまは次長という立場ですが、もちろん私も設計者のひとりです。大学を出て大阪の上場企業に就職したものの、仕事に満足感を得られず悩んでいた頃、「ウチならやりがいを感じてもらえるはず」と声をかけてもらい転職してきました。以来年5台ほどのペースで、これまで150〜200台の機械を設計してきましたが、確かに大きなやりがいがありました。その秘密が「独立採算の製番制度」です。これは設計担当者が製作コストに関する責任と権限まで持つという京都製作所独特の文化。製番担当者は、その機械に関わるすべての費用を管理し、同時にその機械の構想決定や開発スケジュールに関するすべての権限を得ます。単にいい機械をつくるのではなく、利益を生み出す役割も担うため、設計者として本当の力量が問われるんです。
 

時には「ローテク+ハイテク」という発想で。

 
ちょうど35歳になった2000年、私は大手日用品メーカーの「紙蓋製函機」の開発案件を任されました。簡単にいうと、粉末洗剤の蓋(フタ)つきの紙製の函(ハコ)を組み上げる機械です。これまでも紙を折ってハコにするという機械はありましたが、そこにフタをつける機構は京都製作所としても初めて。貼り合わせが弱いと中の洗剤が漏れ出してしまうし、逆に強すぎると開封しにくくなる。さらに1分間に120個というスピードも求められる…。当時の私には少し荷の重い課題でしたが、試行錯誤を重ね、1年がかりでなんとか完成させることができました。ここで技術的なことを詳しく明かすことはできませんが、最終的に熱で接着材を溶かす「ホットメルト」という手法にたどり着いたんです。熱転写という従来からあるローテクに、ハイテクをプラス。時にはこんな発想も必要です。
 

 

技術開発本部・次長
ここからが「製番担当制」の本当の面白さ。

 
次のステップは、この「紙蓋製函機」を複数台製作するためのコストダウンです。どれほどいい機構を思いついても、製作費がかさんで利益を出すことができなければ、それは意味がありません。性能・操作性・メンテナンス性を維持しながら、いかにコストを下げるか。それが設計者の腕の見せ所です。どんな材質でどんな部品加工をすれば安く済むか。複数の部品を一体化させることで部品点数を減らすことはできないか。細部にわたって吟味していきました。結果、当初の予算内に収めることができ、2002年から十数台を納品。いまも全機がフル稼動し、お客様の生産に役立っています。私はこの経験で自分の設計スタイルを確立できたと思っています。
 

機械は子ども。仲間は家族。そして図面は家族への手紙。

 
私の設計スタイルのひとつは、まず「心構え」です。一台の機械をつくり上げるには、多くの人の協力が必要です。社内の仲間、社外の部品メーカー、そしてお客様…。時にはうまく噛み合わず、歯がゆい思いをすることもあります。そんな時、私は「機械は自分の子ども、そこに関わる人はすべて自分の家族」だと思うようにしています。そしてふたつ目は「図面を大事にする」こと。図面は設計者の意図を伝える唯一の手段です。自分だけにしか分からない図面や、読解が困難な図面は一人よがりでしかありません。関わる人=家族に宛てる手紙のつもりで、分かりやすく丁寧に仕上げる。最後に残るのは図面だけですから、継続して使えるよう大切に扱う。いまメンバーにもそんな指導を行っています。

STAFF INTERVIEW

スタッフインタビュー

 

 
技術開発本部・機械設計担当

技術開発本部 機械設計

ユタ州立大学大学院 機械工学部 固体力学科 卒 

米国で「京都製作所旋風」を巻き起こしたい

実は語学力を評価され、入社6年目に米国の医薬品向け大型案件を任されたことがありました。さらにその経験を買われ、今度はシカゴに赴任します。
 
技術開発本部・機械設計担当

技術開発本部 機械設計

京都工芸繊維大学 電子情報工学科 卒

大きな失敗が、大きな成長の糧になりました

何度も製造現場に足を運び、製品の特性などを深く理解しなければならない。どれだけ優れた機構を考えても、予算や納期を守れなければ仕事として成り立たない…。
 
技術開発本部・電気設計担当

技術開発本部 電気課

舞鶴工業高等専門学校 電子制御工学科 卒

高専ロボコンに夢中だった頃より毎日が充実

仕事の内容は想像通りでしたが、その面白さが想定外。ロボコンに熱中していた頃よりも充実した毎日が待っているなんて、思っていませんでした。
 
技術開発本部・部長

技術開発本部 部長

大阪工業大学 工学部 機械工学科

設備を高速かつ正確に稼動させること

京都製作所の設備で使用する新型モーションコントローラの開発を行っています。お客様の高度なご要望に応えるにはより高速かつ正確な動きを実現させる必要があります。
 
 
技術開発本部・次長

技術開発本部 次長

大阪産業大学 工学部 電気工学科 卒

機械は自分の子ども。図面は家族への手紙。

私の設計スタイルのひとつは、まず「心構え」です。一台の機械をつくり上げるには、多くの人の協力が必要です。社内の仲間、社外の部品メーカー、そしてお客様…
 
 
製造本部・製作担当

製造本部製作課

近畿大学 理工学部 機械工学科 卒

お客様の「ありがとう」を最後に独占

私は、仕事は「与えられるもの」ではなく、「自身で取り組むもの」だと思っています。そして自分で仕事の範疇を決めてしまわないようにしています。
 
 
製造本部・製作担当

電気設計課 食品グループ

京都工芸繊維大学 電子情報工学科 卒

キャチロボいうロボコンで運命の出会い

ここならサークル時代と同じように機械づくりに没頭できる、やりたいことをとことんやれると感じ、絶対に入社したいと決意を固めました。
 
富山営業所・所長

富山営業所 所長

京都産業大学 外国語学部 中国語学科 卒

丁寧に育て、大きく任せてくれる会社です

異なる課題やニーズに、フルオーダーメイドの機械で工場の生産性を向上させ、お客様のよりよい「モノづくり」の環境を完成させることが最大の使命です。