
最優秀新人賞の受賞を将来の糧にしていきたい
積極的に社内の新人賞に応募。

入社後、半年ほどは同期の仲間と一緒に全体研修。秋には技術部・研究開発グループの配属となり、以降は部署内でのOJTです。仕事には厳しいですが、優しい先輩ばかり。「見て覚えろ」「技は盗め」的なことは一切なく、指導はとても丁寧で、何でも遠慮せずに質問できる環境です。そんな先輩の一人から社内新人賞の話を聞き、とても興味を惹かれたので自分もぜひ応募しようと思いました。新人賞は入社2〜4年目の社員、約100人全員が対象。「新人の日常の努力に対して会社として何かできないか」という発想から生まれた賞です。実務での成果を発表するというより、「仕事のため・将来のために取り組んだこと」をプレゼンする自主研究的なもので、課題も自由。全部門が対象なので、中にはゴルフをテーマに発表をしている営業の同期もいましたね。
趣味の機械づくりをテーマに挑戦。
実は学生時代はロボコンに夢中になっていました。いまも寮の部屋には工作用のボール盤やフライス盤が並んでいます。私はそんな趣味を活かして、ロボット・メカづくりを通して機械要素を学習するという内容で挑みました。具体的には「4節リンク機構・スライダリンク機構」を自分で設計・製作したんです。もちろん機械づくりそのものが目的ではありません。簡単な機構でも実際に自分の手で製作すれば、途中で多くの不具合に出くわします。その経験により、実務でトラブルを予見する直感力、機構に必要な要件や計算すべきパラメータを素早く導き出す感覚、設計した部品を実際に加工できるかどうかを判断する力が身につく。そう考えて、まずはシミュレーションや手計算でリンク機構の軌跡を作図しました。それをもとにFusion360で、部品図・3D組図・加工データを作成。CNCで基本加工を行い、旋盤・フライス盤で仕上げ加工をして機構を完成させました。
まさか最優秀賞をもらえるなんて。

1次の書類審査は100人のうち10数人が通過。管理職の前でプレゼンを行う2次審査では、さらに5〜6人に絞られます。なんとかここまで残り、いよいよ会長・社長・役員も出席する場での最終プレゼン審査。そこで他の応募者の発表を見て、レベルの高さに圧倒され、一度は自信をなくしかけました。でも逆に、自分が好きで打ち込んだテーマを自分なりに一生懸命伝えるしかないと開き直れましたね。今回の課題では、部品のはめ合いや同軸度を詰める過程で、部品の加工精度・組立精度、軸受や潤滑がメカの動作効率に大きく影響することなどを学びました。カム曲線設計では、避けるべき形状(急な加減速や圧力角など)を身をもって体験できました。プレゼンでは製作した機構の現物を手に取ってもらいながら、そんな成果を自分の言葉で伝え切れたと思います。
すると、なんと最優秀賞に!まったく予想もしていなかったので、名前を呼ばれても即座に反応できないほどでした。賞金と副賞の海外展示会参加・海外旅行の目録を手にして、ようやく我に返りました。
「段取り力」も身についたと思います。
実務の中では、段取りの悪さが自分の課題だと思っています。先輩方が限られた時間の中で成功裡にスケジュールを遂行していけるのは、最初に全体を見通して段取りを組んでいるからこそ。まだまだ先輩には追いつけそうにありませんが、今回の新人賞の取り組みで、設計・製作を一通り経験し、少しは「段取り力」も身についたと思います。これを糧にさらに幅広い知識を身につけ、しっかり工程管理のできる技術者を目指していきます。さらに将来は自分独自の新技術を生み出したいとも思っています。例えば京都製作所では、従来コンベアが用いられていた製造ラインでの製品の移動を、リニアで行うことに成功しています。いつかは自分も新しい機構をつくる。若手もアイデアを出しやすく、自分で考えてやってみることを推奨する社風ですから、不可能ではないと思っています。
STAFF INTERVIEW |
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スタッフインタビュー

技術開発本部 機械設計
ユタ州立大学大学院 機械工学部 固体力学科 卒
米国で「京都製作所旋風」を巻き起こしたい

技術開発本部 機械設計
京都工芸繊維大学 電子情報工学科 卒
大きな失敗が、大きな成長の糧になりました

技術開発本部 電気課
舞鶴工業高等専門学校 電子制御工学科 卒
高専ロボコンに夢中だった頃より毎日が充実

技術開発本部 部長
大阪工業大学 工学部 機械工学科
設備を高速かつ正確に稼動させること

技術開発本部 次長
大阪産業大学 工学部 電気工学科 卒
機械は自分の子ども。図面は家族への手紙。

製造本部製作課
近畿大学 理工学部 機械工学科 卒
お客様の「ありがとう」を最後に独占

研究開発グループ 機械設計
立命館大学院 理工学研究科
機械システム専攻 ロボティクスコース 卒
最優秀新人賞の受賞を将来の糧にしたい

電気設計課 食品グループ
京都工芸繊維大学 電子情報工学科 卒
キャチロボいうロボコンで運命の出会い

富山営業所 所長
京都産業大学 外国語学部 中国語学科 卒
丁寧に育て、大きく任せてくれる会社です