お客様からの「ありがとう」を最後に独占

機械が「稼働する瞬間」に立ち会える。

営業がお客様のご要望を伺い、技術開発本部が機構や制御システムをオーダーメイドで開発。それを生産本部で組み立てて、工場に設置し調整を行う。これが京都製作所の機械づくりの流れです。その中で私が担当しているのは、最終工程の「調整」。納品先の生産ラインの中で、機械が想定通りに動くかを確認し、問題点があれば一つひとつ解決していく。そして無事に稼働したときには、お客様からの「ありがとう」の言葉を一身に浴びる。営業も開発も、その場に立ち会うことは少ないので、おいしいポジションかもしれませんね。
時には「稼働しない瞬間」に立ち会うことも。
でも決して「おいしい」だけではありません。機械が完成すると、まず社内でお客様立ち会いのもと、試運転を行いますが、この段階でうまく動かないこともあります。さらに試運転をクリアしても、現場で同じように動くとは限りません。京都製作所の主力は、食品・飲料・医薬品など、様々な商品をきちんと並べ、決まった数ずつ箱に詰める「ケーサー」という機械です。もちろん試運転も実際の商品を使って行いますが、現場ではその商品の表面が濡れていてラインの側面にはり付いていたり、高温のために商品が思ったより柔らかくアームでピックアップできなかったり…。いろんな「想定外」が起こるんです。
入社5年目、お菓子メーカーで訪れた大ピンチ。

入社5年目、京都の和菓子メーカーを担当しました。パッケージされたお菓子を化粧箱に詰めるという機械だったんですが、まず箱のフタを開き、そこにお菓子のしおりを折り畳みながら一緒に入れるという難易度の高いもの。京都製作所としても初めて手がける新しい機構でしたが、もちろん社内の試運転では問題なく動いていました。しかし現場では「しおりを折り畳む」という部分がうまくいきません。しっかり折り目をつけても、折り返した部分が浮き上がって、箱に収まらなかったんです。そこで設計部門とも相談して、新たな仕組みを追加することにしました。折り畳んだしおりを帯で巻いてシールでとめるという機構です。納期が目前に迫る中、これは本当に大きな決断でした。設計や組立の仲間にも負担をかけました。でも、結果は上々。納期内になんとか間に合い、無事に新しい製造ラインを立ち上げることができました。私としてはご迷惑・ご心配をおかけして申し訳ないという気持ちだったんですが、お客様からは「次の機械を導入するときも、またあなたに来てもらいたい」という有難い言葉をいただきました。
能動的に取り組めば、仕事はどんどん面白くなる。
私は、仕事は「与えられるもの」ではなく、「自身で取り組むもの」だと思っています。そして自分で仕事の範疇を決めてしまわないようにしています。京都製作所は「こういう仕事をしたい」という意志を示せば、かなりの確率で希望に応えてくれる会社ですから、いわれたことだけをこなしてると損をしますね。だから私はいま、機構・配線・プログラムなどについても勉強しています。知識が広がれば、それだけ現場での対応力も高まりますから。設計部門の仲間も、そんな私の気持ちを理解して、専門的なことをいろいろ教えてくれるんです。まわりも力を貸してくれますし、成長したいという思いさえあれば、いくらでも成長できる環境ですね。
STAFF INTERVIEW |
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スタッフインタビュー

技術開発本部 機械設計
ユタ州立大学大学院 機械工学部 固体力学科 卒
米国で「京都製作所旋風」を巻き起こしたい

技術開発本部 機械設計
京都工芸繊維大学 電子情報工学科 卒
大きな失敗が、大きな成長の糧になりました

技術開発本部 電気課
舞鶴工業高等専門学校 電子制御工学科 卒
高専ロボコンに夢中だった頃より毎日が充実

技術開発本部 部長
大阪工業大学 工学部 機械工学科
設備を高速かつ正確に稼動させること

技術開発本部 次長
大阪産業大学 工学部 電気工学科 卒
機械は自分の子ども。図面は家族への手紙。

製造本部製作課
近畿大学 理工学部 機械工学科 卒
お客様の「ありがとう」を最後に独占

研究開発グループ 機械設計
立命館大学院 理工学研究科
機械システム専攻 ロボティクスコース 卒
最優秀新人賞の受賞を将来の糧にしたい

電気設計課 食品グループ
京都工芸繊維大学 電子情報工学科 卒
キャチロボいうロボコンで運命の出会い

富山営業所 所長
京都産業大学 外国語学部 中国語学科 卒
丁寧に育て、大きく任せてくれる会社です