INTERVIEW
先輩社員インタビュー

部長になっても50代になっても「現役の技術者」で
技術部 部長
大分大学 機械工学科卒/1991年入社
コスト内で最高の機械を作るのがプロ。
私自身もそうですが、ほとんどの社員が「機械やモノづくりが好き」という理由で入社しています。確かに京製メックはオーダーメイドで一品一様の設計ができ、個々のアイデアも活かせる環境です。
ただあくまで仕事ですから、際限なく費用を使って好きな物を作るというわけにはいきません。きちんとコスト意識を持ち、利益を出す必要があります。
時には高価な部品の使用を諦めないといけないこともありますが、コスト内に収めてこそプロ。コスト管理のすべてが設計者に委ねられる環境の中で、「予算内で何ができるか」を考えるのが楽しくなってくれば一人前ですね。
一台一台の機械に思い入れがある。
私も入社以来、多くの機械を設計してきましたが、当時の苦労などを鮮明に覚えています。
例えば粉薬の中の異物を取り除く機械は、薬の粒を重ならないように広げてカメラで異物を検知する仕組みでした。ここではどんな材質のトレイを使い、どんな振動を与えればまんべんなく広がるか、何度もテストを繰り返しましたね。またエンジンプラグの先端にチップを溶接する機械では、極小パーツの扱いや精度との戦いでした。直径0.7mm、厚み0.2mmの白金チップをプラグ先端に溶接するのですが、位置精度や溶け方で性能にも影響が出ます。極小パーツの搬送や位置決め、溶接等初めての経験をこの機械から学ぶことができました。
時代を先取りして成功したのは、液晶パネルに基盤を貼り付ける機械。これも貼り付けの精度やスピードが求められる装置でしたが、液晶の大型化を見越して受注よりも大型パネルに対応する機械を開発していたんです。ちょうど40インチ以上の液晶テレビが登場する前で、会社に大きな利益をもたらしました。こういうのもプロの設計者として嬉しいことです。
いまも部内のすべての機械作りに関わる。
部長になってからは、さすがに自分で図面を引かなくなりましたが、いまも部内の全員の設計業務に加わっています。一緒にアイデアを出し、構想を考え、完成までサポートするという形で。その中で心がけているのは、社員のアイデアをできるだけ尊重することです。実際、若手の発想に刺激を受けることもありますし、「その面白いアイデアをぜひ実現させてやりたい」と熱くなることもあります。楽しさや充実感は実際に設計をしていた頃と変わりませんね。
もちろん部長としての仕事にも力を注いでいますが、一方でいつまでも「現役の技術者」でいたいと思っています。だから現役でいさせてくれる会社には大感謝です。ただ現役でいるためには努力も必要。常にアンテナを張り、新技術などの情報を収集して実務に取り入れるなど、若手に負けないよう頑張っています。
機械作りで何より重要なのは、アイデア。
いいアイデアが出て構想がまとまれば、そこで機械の半分以上は完成です。あとは形にしていくだけですから。特に重要なのはアイデアですね。だから私は社員によくアイデア出しを求めます。
すると、その場で簡単な図を描いて提案する者もいれば、関係情報を綿密に調べて手堅い案を出してくる者もいます。一つの機械に十人十色のアプローチ方法がありますから「これが正解」というのはないんですが、若いうちは自分の感覚や考えでアイデアを出してほしいですね。突拍子がなくても、実現不可能でも構いません。それを頭から否定せず、できるだけ活かしてあげるのが私の役目ですから。
柔軟な発想力とプロ意識を併せ持つ。そんな技術者をたくさん育てていきたいと思っています。

ただあくまで仕事ですから、際限なく費用を使って好きな物を作るというわけにはいきません。きちんとコスト意識を持ち、利益を出す必要があります。
時には高価な部品の使用を諦めないといけないこともありますが、コスト内に収めてこそプロ。コスト管理のすべてが設計者に委ねられる環境の中で、「予算内で何ができるか」を考えるのが楽しくなってくれば一人前ですね。
一台一台の機械に思い入れがある。
私も入社以来、多くの機械を設計してきましたが、当時の苦労などを鮮明に覚えています。
例えば粉薬の中の異物を取り除く機械は、薬の粒を重ならないように広げてカメラで異物を検知する仕組みでした。ここではどんな材質のトレイを使い、どんな振動を与えればまんべんなく広がるか、何度もテストを繰り返しましたね。またエンジンプラグの先端にチップを溶接する機械では、極小パーツの扱いや精度との戦いでした。直径0.7mm、厚み0.2mmの白金チップをプラグ先端に溶接するのですが、位置精度や溶け方で性能にも影響が出ます。極小パーツの搬送や位置決め、溶接等初めての経験をこの機械から学ぶことができました。
時代を先取りして成功したのは、液晶パネルに基盤を貼り付ける機械。これも貼り付けの精度やスピードが求められる装置でしたが、液晶の大型化を見越して受注よりも大型パネルに対応する機械を開発していたんです。ちょうど40インチ以上の液晶テレビが登場する前で、会社に大きな利益をもたらしました。こういうのもプロの設計者として嬉しいことです。
いまも部内のすべての機械作りに関わる。

もちろん部長としての仕事にも力を注いでいますが、一方でいつまでも「現役の技術者」でいたいと思っています。だから現役でいさせてくれる会社には大感謝です。ただ現役でいるためには努力も必要。常にアンテナを張り、新技術などの情報を収集して実務に取り入れるなど、若手に負けないよう頑張っています。
機械作りで何より重要なのは、アイデア。
いいアイデアが出て構想がまとまれば、そこで機械の半分以上は完成です。あとは形にしていくだけですから。特に重要なのはアイデアですね。だから私は社員によくアイデア出しを求めます。
すると、その場で簡単な図を描いて提案する者もいれば、関係情報を綿密に調べて手堅い案を出してくる者もいます。一つの機械に十人十色のアプローチ方法がありますから「これが正解」というのはないんですが、若いうちは自分の感覚や考えでアイデアを出してほしいですね。突拍子がなくても、実現不可能でも構いません。それを頭から否定せず、できるだけ活かしてあげるのが私の役目ですから。
柔軟な発想力とプロ意識を併せ持つ。そんな技術者をたくさん育てていきたいと思っています。