INTERVIEW
先輩社員インタビュー

シカゴでの技術指導経験を、後輩の育成に役立てたい
製造部 組立・調整
大分大学 福祉環境工学科 メカトロニクスコース卒
2018年入社
機械づくりの大切な最終工程を担当。
組立・調整は機械づくりの最後の工程です。まずは 数多くの部品を「組図」に従って組み上げます。ただ、ある部品の収まりが悪かったり、指定の半導体の在庫がないなど、時には図面どおりに作業が進まないこともありますが、これら事案に迅速に対応していくのも大事な仕事です。
組み上がれば次は工場にお客様を招いてのテスト稼動。お客様にとっても初めて「動く機械」を目にする場になり、この段階で「ここにもカバーをつけてほしい」といった追加のご要望をいただくことも少なくありません。設計・工作の社員の力も借りて解決します。
最後は現場への設置ですが、これもすんなり行くとは限りません。設置場所が水平でなかったり、温度や湿度が機械の動きに影響したり。問題なく稼動するまで責任を持って調整します。
技術指導で、シカゴのグループ会社へ。
実はつい先日までシカゴにいました。日本のカップ麺メーカーの米国工場に製函機(段ボールシートを箱の形にする機械)、ケーサー(定数の商品を箱に詰める機械)を納品するにあたって、シカゴにあるグループ会社の社員に組立・調整の技術指導をするためです。
京製メックから4名が選抜されましたが、経験10年以上の先輩方とともに、入社4年目で英語が得意とはいえない私もメンバーに!「早い段階で若手に経験を積ませよう」という会社の方針で、これは絶好のチャンスだとワクワクしながら渡米しました。
ところが張り切る気持ちは一瞬にしてフリーズ…グループ会社の技術者はセルビアやポーランドなど出身国も様々で、みんな母国語を話している状況だったのです。
翻訳機と、ジェスチャーと、図表と、熱い気持ちと。
まず使ったのが翻訳機。しかしいちいち英語・セルビア語・ポーランド語などに訳さないといけないので、なかなか進みません。そんな中で有効だったのが、身振り手振りや図表を交えた説明です。言葉が通じなくてもジェスチャーや図は万国共通。伝えたいことがかなり伝わるようになりました。
でもいちばん大切だったのは気持ちですね。例えば「おはよう」はセルビア語で「ドブロユートロ」、ポーランド語で「ジェンドブリィ」。私は毎朝、いろんな言語で元気に挨拶するようにしました。するとどんどん打ち解けて積極的に話してくれるようになりました。
仕事中も「理解しよう・理解したい」という意欲がひしひしと感じられるようになり、指導も順調に進みました。3ヶ月の滞在期間で本当に仲良くなり、最後には「その帽子いいね」というと「これかい?持ってけよ」とプレゼントしてくれました。
より噛み砕いた説明を心がけていきたい。
シカゴでは何でもできるだけ具体的に説明しました。例えば「少し右に」という感覚も国によって違うので、必ず「2mm右に」というように。そんな3ヶ月を過ごして帰国したとき、ふと思ったことがあります。いつも2〜3人の後輩とチームを組んで仕事をしている中で、自分は分かりやすい説明ができていたか。ニュアンスだけで話をしていなかったか…。今後はもっと噛み砕いた説明、具体的な指導をしていきたい。
後輩のためにシカゴ出張という貴重な経験を活かしたい。いまはそう考えています。もちろん海外への興味も高まりました。もう言語の違いも怖くないですし、グループとしてイギリスや韓国への納品実績もあります。手を上げれば必ずチャンスをくれる会社なので、機会があれば今度は自分から立候補しようと思っています。

組み上がれば次は工場にお客様を招いてのテスト稼動。お客様にとっても初めて「動く機械」を目にする場になり、この段階で「ここにもカバーをつけてほしい」といった追加のご要望をいただくことも少なくありません。設計・工作の社員の力も借りて解決します。
最後は現場への設置ですが、これもすんなり行くとは限りません。設置場所が水平でなかったり、温度や湿度が機械の動きに影響したり。問題なく稼動するまで責任を持って調整します。
技術指導で、シカゴのグループ会社へ。
実はつい先日までシカゴにいました。日本のカップ麺メーカーの米国工場に製函機(段ボールシートを箱の形にする機械)、ケーサー(定数の商品を箱に詰める機械)を納品するにあたって、シカゴにあるグループ会社の社員に組立・調整の技術指導をするためです。
京製メックから4名が選抜されましたが、経験10年以上の先輩方とともに、入社4年目で英語が得意とはいえない私もメンバーに!「早い段階で若手に経験を積ませよう」という会社の方針で、これは絶好のチャンスだとワクワクしながら渡米しました。
ところが張り切る気持ちは一瞬にしてフリーズ…グループ会社の技術者はセルビアやポーランドなど出身国も様々で、みんな母国語を話している状況だったのです。
翻訳機と、ジェスチャーと、図表と、熱い気持ちと。

でもいちばん大切だったのは気持ちですね。例えば「おはよう」はセルビア語で「ドブロユートロ」、ポーランド語で「ジェンドブリィ」。私は毎朝、いろんな言語で元気に挨拶するようにしました。するとどんどん打ち解けて積極的に話してくれるようになりました。
仕事中も「理解しよう・理解したい」という意欲がひしひしと感じられるようになり、指導も順調に進みました。3ヶ月の滞在期間で本当に仲良くなり、最後には「その帽子いいね」というと「これかい?持ってけよ」とプレゼントしてくれました。
より噛み砕いた説明を心がけていきたい。
シカゴでは何でもできるだけ具体的に説明しました。例えば「少し右に」という感覚も国によって違うので、必ず「2mm右に」というように。そんな3ヶ月を過ごして帰国したとき、ふと思ったことがあります。いつも2〜3人の後輩とチームを組んで仕事をしている中で、自分は分かりやすい説明ができていたか。ニュアンスだけで話をしていなかったか…。今後はもっと噛み砕いた説明、具体的な指導をしていきたい。
後輩のためにシカゴ出張という貴重な経験を活かしたい。いまはそう考えています。もちろん海外への興味も高まりました。もう言語の違いも怖くないですし、グループとしてイギリスや韓国への納品実績もあります。手を上げれば必ずチャンスをくれる会社なので、機会があれば今度は自分から立候補しようと思っています。